こんにちは、今日は、チャプター3: Medical, Legal, and Ethical Issues (P.85-116),4: Communications and Documentation (P.117-163)の座学を行いました。
Ch3: Medical, Legal, and Ethical Issues
Standards of Careについてご紹介します。Ch1でご紹介したように、様々な資格がEMSに携わっています。これらの資格は、NREMT(National Registry of Emergency Medical Technicians)によって認定(Cefiticate)されます。
NREMTが定めている処置範囲、活動内容のことを、“Standard of Care”といいます。さらに、アメリカは、州で多くのことを決めることができます。そのためEMSシステムも州によって異なります。そのため、州のEMS試験を受けなければなりません。合格すると、EMTの場合、ワシントン州認定のEMT (Washington Staete EMT)となることができるのです。雇用機関によっては、NationalとWashington State認定の両方の資格を所有していることが条件であったり、Nationalのみで良い雇用機関もあります。
さらに、雇用機関ごとにMedical Controlが異なるため、プロトコルも若干異なります。例えば、King Countyでは、EMTによるナロキソンの投与が許されています。プロトコルをすべて覚えていないと、試験に受からず、その雇用機関で働くことができません。
イメージとしては、日本で救急救命士を取得しても、救急救命士として消防機関で努められず、研修を経て救急救命士として働けますよね、そんなイメージです。
Ch4: Communications and Documentation
ここでは、コミュニケーションの取り方と記録の記載の方法を学びました。
コミュニケーションでは、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションを学び、移民国のならではですが、英語が母国語ではない人への対応方法などを学びました。これは、日本の救急救命士標準テキストには、ない項目だなと思いました。
現場活動の記載のことをPCR (Patient Care Report)といいます。ほとんどのEMSで、電子化 (ePCR)が行われており、医療機関と情報が共有されています。記録の書き方については、SOAP法を使用します。
S (subjective) 主観的情報
→ 対象者が話した内容などから得られた情報や、現場の状況、医師からの指示など
O (objective) 客観的情報
→ 観察から得られた客観的な情報
A (assessment) 評価
→ EMT,Paramedicの判断や、OとSの内容を元に分析や解釈を行った総合的な評価
P (plan): 計画
→ Aに基づいて決定した治療の方針、搬送先の選定など
SOAPは、医療機関でよく使われていますが、EMSでも使用するということでした。これをもとに医師への申し送りをするそうです。