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Lab -Medical Scenarios; Primary Assessment 2022/1/20

こんにちは、毎週木曜日の実技の時間です。今日は、“Medical Scenario”です。EMS要請では、大きく分けて、“Nature of Illness(NOI)” と “Mechanism of Injury(MOI)”の二種類があります。MOIは、外傷の要請、NOIは、それ以外というイメージです。

今回は、Patient Assessmentの昨日学習した部分まで(Scene size-up〜Primary Assessment)を行いました。そして、先週行ったAirway Managementのスキルチェックも行いました。

Patient Assessmentのキーは、どれだけ早くALS隊を要請するか、です。もしその患者が、重症でない場合は、要請をキャンセルすれば良いだけなので、できる限り早く行います。

Patient Assessment -Medical Scenario-

では、Patient Assessment -Medical Scenario- を見ていきましょう。

デモ動画をご覧ください

 

コロナ禍になって、PPEの項目が加わりました。
全て声に出して、確認しないと、評価に反映されません。

Scene Size-Up

PPEをしたことを宣言し、Scene Size-Upに移ります。
Scene Safe、自分の安全、パートナーの安全、傷病者の安全を確認します。
救急要請の内容を確認します。NOIなのかMOIなのか。
傷病者の人数を確認します。複数いる場合は、Mass-Casual Incident(MCI)の扱いになり、災害モードになります。
この時点でALSや、追加のEMSが必要かどうかを考慮します。必要な場合、要請します。
最後に、頚椎損傷が疑われて、頭部保持が必要なのかを考慮します。

全ての決定には、理由や根拠がありますので、それも併せて声に出していきます。

Primary Assessment

次は、Primary Assessmentに移ります。
まず、General Impressionです。傷病者に接する前に、症状や体勢など気づいた項目を評価していきます。
そして、AVPUで意識の評価をします。
意識があるのあれば、自己紹介をしながら、主訴を聴取します。
その後、大出血がないことが確認できたら、ABCsの順番で評価します。
Aは、しっかりと会話ができれば、◎です。
狭窄音や気道閉塞を疑う所見がないことを確認します。
Bでは、呼吸様式、早さ、深さを評価して、酸素投与が必要かを確認して、必要であれば、できるだけ早く投与します。
Cでは、脈拍、大出血はもちろん、皮膚の変化を評価します。
皮膚温、皮膚色、皮膚の湿気などを評価します。
最後にPrimary Assessmentの結果から、この患者は、優先度が高いのか、低いのかを評価します。
そして、早期搬送すべきかを決定します。
今日は、ここまで行いました。

SKILL CHECK

次に、Skill Checkを行いました。

今回は、無呼吸傷病者に対する人工呼吸意識障害を呈している傷病者に対して、経鼻エアウェイ挿入し、高濃度酸素投与を行うシナリオを行いました。Check Skill Sheetでは、3つのシナリオを評価したことになります。

シナリオその1

無呼吸患者に対しての人工呼吸の評価シートから見ていきましょう。

Scene Size-Upを行ってから、取りつきます。

意識の確認し、反応がなければ、呼吸・脈拍の確認です。このシナリオでは、呼吸なし、脈拍数ありでした。
呼吸がない原因を探すため、口腔内を目視で確認します。
吐物が充満しているため、吸引します。
吸引後も呼吸がないため、サイズを確認し、経口エアウェイを挿入します。
酸素ボンベに接続したBVMで人工呼吸を開始します。
1分間10〜12回のペースで、行います。
シナリオ途中にも、評価者から質問が来ました。
人工呼吸できてるかの評価は?
と聞かれ、胸の上がりと下がりです。と答えるだけですね。
そして、再評価をします。
頸動脈触知を行い、脈はあるのか、そして、皮膚の状態は良くなってきているのか、評価して、終了です。
私は、ALS隊の要請をすっかり忘れており、減点されました、、、。
ALS隊を要請する感覚がまだ掴めません、、、汗

こんな感じで行いました

スキルチェックその2

次に、経鼻エアウェイを用いた酸素投与です。

このシナリオでは、経鼻エアウェイのサイズを確認し、挿入していきます。その後は、酸素投与のためのボンベの確認や、流量計の接続、ボンベ圧、接続部の漏れがないか確認します。その後、高濃度酸素マスクを接続して、リザーバを膨らませ、10L以上の流量で投与します。

こんな感じで行いました。

 

今回は、かなり盛りだくさんの実技となりました。
3つのCheck Sheetは、全て合格することができました。よかった、、、(^-^)